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COLUMN 2026.09.08

パキスタンから渋谷へ。
IoBMの皆さんと、日本で働くことを考えた一日

IoBM訪問団の皆さんとPlus Wメンバー。渋谷オフィスにて。
IoBM訪問団の皆さんとPlus Wメンバー。渋谷オフィスにて。

2026年9月3日、パキスタンのInstitute of Business Management(IoBM)の学生・卒業生、大学関係者などで構成する訪問団35名が、Plus Wの渋谷オフィスを訪れました。

当日は、日本のIT・AI分野の動向や開発現場の仕事、パキスタン出身エンジニアの経験を紹介。参加者からは、AI開発の具体的な進め方から、日本語の学習、これまでの経験を生かせる職種まで、さまざまな質問が寄せられました。

日本で働くことを、自分の学びや将来と結びつけて考える。そんな交流の様子をお届けします。

01

2022年の訪問から続く、IoBMとのつながり

Plus WがIoBMを訪問したのは、2022年12月5日。その後、2025年4月14日には、IT人材育成、日本語・文化交流、キャリア機会の拡大などに向けた連携について、MOU(覚書)を締結しました。こうした交流と連携を重ね、今回はIoBMの皆さんを日本でお迎えする機会となりました。

日本とパキスタンをつなぐ取り組みを紹介する取締役副社長の堀内。
日本とパキスタンをつなぐ取り組みを紹介する取締役副社長の堀内。

セッションの冒頭では、取締役副社長の堀内がPlus Wの事業と、日本とパキスタンをつなぐ取り組みを紹介。パキスタン側からはUmairもオンラインで参加し、訪問団に挨拶しました。

堀内が紹介したのは、大学や政府機関との連携を通じて学ぶ機会をつくり、その先の仕事へとつなげる取り組みです。さらに来日後も、仕事の相談に加えて、休日の過ごし方や友人との交流など、暮らしの中で人とのつながりを持てるよう支えていることを伝えました。海外で働き始めた人が安心して生活し、力を発揮できる環境を整えることも、Plus Wが大切にしている役割です。

02

日本の開発現場で大切にしていること

AIを活用した開発事例を紹介するIT開発部長の土屋。
AIを活用した開発事例を紹介するIT開発部長の土屋。

IT開発部長の土屋は、AIを活用した開発事例とともに、顧客と仕事を進める際のコミュニケーションについて説明しました。

例えば、エンジニアが実装方法を詳しく説明しても、顧客が知りたいのは、その機能によって業務がどう改善するかということかもしれません。専門用語や立場の違いによって生じる認識のずれを、資料や動画、複数の選択肢の提示によって埋めていく。技術を実際の仕事に生かすための、具体的な工夫を紹介しました。

会場からは、プロジェクトマネジメントや技術営業、事業開発の経験を生かせる機会についても質問がありました。開発の専門性とビジネスの経験をどう組み合わせるか。参加者それぞれの関心や経歴に沿って、話題が広がりました。

セッションに参加するIoBM訪問団の皆さん。
セッションに参加するIoBM訪問団の皆さん。
03

先輩エンジニアが伝えた、仕事と暮らしの実際

日本に関心を持ったきっかけや、来日後の経験を話すAbdul Ahad。
日本に関心を持ったきっかけや、来日後の経験を話すAbdul Ahad。

続いて登壇したのは、パキスタン出身のエンジニア、Abdul Ahadです。2023年にPlus Wへ入社し、長崎での業務を経て、現在は東京で開発に携わっています。

Ahadは、日本に関心を持ったきっかけから、来日後の仕事、生活に慣れるまでの経験を紹介しました。

仕事の話では、バウムクーヘンの焼成に関わるAI開発が話題に。画像を用いたモデル開発に加え、工場を訪れ、製造に携わる人たちと話しながら、現場で求められる判断を理解していく過程を説明しました。

ここで、自身の卒業研究で音声による感情認識に取り組む参加者から、学習データやモデルの検証に関する質問が出ました。Ahadは、実際の製造現場で集めた画像や、現場の担当者とのやり取りについて回答。大学での研究と企業の開発実務が、具体的な課題を通じてつながる場面でした。

一方、生活面では、来日時の空港での出迎えや住まいの準備、買い物のサポートについても紹介。日本語の学習に関する質問には、授業で学ぶことに加え、日常の会話で使ってみる経験について話しました。

どんな技術を使うのか、周囲とどう意思疎通するのか、新しい土地でどう暮らしていくのか。Ahadの経験を通じて、日本で働く日々をさまざまな側面から紹介できました。

04

IoBMの卒業生から届いたメッセージ

セッションでは、IoBM卒業生のTaimoor Khanによるビデオメッセージも紹介しました。

Taimoorは、在学中の2023年に研修を受け始め、インターンシップを経てソフトウェアエンジニアとして入社。現在はパキスタンから日本のチームと連携し、開発に携わっています。

同じ大学で学んだ卒業生が、研修から実務へと歩みを進めていること。そして、日本へ渡る働き方に加えて、パキスタンにいながら日本のプロジェクトに参加する道もあること。Ahadとは異なる経験から、日本企業と関わるキャリアの一例を伝えました。

05

直接会って、次の交流へ

締めくくりには、顧問の安藤が、三菱商事でのパキスタン駐在を含む長年の経験を踏まえて挨拶しました。IoBMとの関係を支えてきた安藤は、日本の仕事の現場で重視される時間や品質への意識など、異なる文化の中で働く際に知っておきたい点を紹介しました。

技術や語学に加えて、一緒に働く相手の仕事の進め方を理解すること。日本とパキスタンの双方で仕事に携わってきた経験から、これから日本企業との仕事を考える皆さんに向けて伝えました。IoBM側からも挨拶をいただき、記念品の交換と集合写真の撮影を行いました。

左:参加者に語りかける安藤顧問。右:記念品贈呈後の記念撮影。 左:参加者に語りかける安藤顧問。右:記念品贈呈後の記念撮影。
左:参加者に語りかける安藤顧問。右:記念品贈呈後の記念撮影。

IoBMのインターンシップ・就職支援・国際交流部門責任者(Head of Internship, Placement & International Office)であるJuveria Baig氏からは、記念の盾をいただきました。

Juveria Baig氏(左)と、記念の盾を受け取る堀内(右)。
Juveria Baig氏(左)と、記念の盾を受け取る堀内(右)。

交流の中では、IoBMのマーケティング・コミュニケーション部門責任者であるNabhan Shah Karim氏、Juveria Baig氏と、堀内、安藤がテーブルを囲み、笑顔で談笑する場面もありました。講演や質疑応答に加え、直接顔を合わせて言葉を交わす時間を持つことができました。

左からNabhan Shah Karim氏、Juveria Baig氏、安藤、堀内。
左からNabhan Shah Karim氏、Juveria Baig氏、安藤、堀内。

今回寄せられた質問は、AIモデルの検証方法、経験を生かせる仕事、日本語の習得など、これからの行動につながる具体的なものでした。私たちにとっても、参加者の皆さんが日本での仕事に何を期待し、どんな点を知りたいと考えているのかを直接聞く機会になりました。

2022年のIoBM訪問から続く交流の中で、研修を受けた学生が日本のチームと働くようになり、その経験を次の学生たちに伝えています。こうしたつながりを大切にしながら、Plus Wはこれからも、日本とパキスタンの人材がともに働く機会を広げていきます。

IoBMの皆さん、ご来社ありがとうございました。

IoBMについて

IoBM(Institute of Business Management)は、パキスタンのカラチに拠点を置く大学です。1995年に前身となるCollege of Business Managementが設立され、経営、コンピューターサイエンス・情報システム、経済・社会開発などの分野で、学部から大学院までの教育を提供しています。

公式サイト:https://iobm.edu.pk/

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